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技術は豊かなアイデアから
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作業工程のアイデア
2008年09月30日当工作所では、小さな金属部品の削り出しを得意としています。
精密部品を正確に、なおかつ短期間で低コストに実現する秘訣は、設備の性能でも職人の手先の繊細な技術でもありません。
長年の経験による 作業工程のアイデアがポイントなのです。
例えば、柔らかく強度の低い素材を削り出すには、ワーク素材の強度と切削抵抗とのバランスが重要になります。
ワークの強度を上回る切削力で加工する事は出来ませんので、常に 『ワーク強度>切削抵抗』という関係を保つ必要があります。この差が大きいほど、精度の良い、仕上がりの良好で面相度の高い製品が出来上がります。
ワーク強度はワークの材質、形状、固定方法によって変化します。切削抵抗は刃物の切れ味、素材との互換性、切り込み量などの切削条件と切粉の排出方法によって変化します。
いずれも測定や計算で数値として測る事は不可能に近いですが、経験によって加工の可否を見極め、そこから作業工程を導き出し、シミュレーションを繰り返して、機械にプログラムをします。
他社で製品の見積もりをして、「実現不可能」「コストが合わない」と言われた場合でも、まずはお気軽にご相談ください。すべてのものが実現できるわけではありませんが、お役に立てるよう、努力したいと思います。